■ 【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~
2005年 11月 29日 |
以前から、SS(画像)に関して度々質問をいただきます。
FFXIのスクリーンショット機能は、プレイの記録や思い出を残すのにとても便利な機能ですが、満足のいく画質で撮れることは滅多にありません。「え~、こんな真っ暗じゃなかったよ」とか「なんだかボケボケ…」とか、プレイ時の画面とはかけ離れた仕上がりに幻滅する場合が多く、少しでも綺麗な画像を載せたいと願うblogerの皆さんにとっては、大きな悩みだと思います。

そこで私なりの工夫を、「ちょっと篇」と「もっと篇」に分けてご紹介。
画像に詳しい方や既に色々と工夫されている方にとっては、蛇足に過ぎない内容です。読み飛ばして一笑してください。




~SSの補正 《ちょっと篇》~

SSの画像フォーマット

FFXIのスクリーンショット(以下SS)の画像フォーマットは、PS2、PC共にJPEGが使われています。これはデジカメ等に代表されるデジタル静止画像において、現在最も一般的なフォーマットで、小さい容量で高解像度の画像が保存出来たりと優れた点も多いのですが、圧縮率によっては特有のブロックノイズが出たり、コントラストが低下する等、画質的にはやや問題があります。
(※詳しい話は「もっと篇」にて)
SSの仕上がりがプレイ画面よりも劣って見えるのは、このあたりに一番大きな原因があるのですが、標準のSS機能を使用する限りは避けて通れない部分。でも、ほんの少し、簡単な画質補正をするだけで、随分と見栄えが変わってきます。


画像加工ソフトの入手

画質を補正するには画像加工ソフトが必要になりますが、SSの初歩的な補正程度であれば高価なプロユースの製品は必要ありません。ネットで入手可能なフリーの画像加工ソフトで十分です。無料とは言え、最近は機能的に優れたモノも多く、使いこなせばかなり役に立ちます。

フリーソフトの一例 : Pict Bear
(日本語表記で操作も簡単。機能も充実しており、直感的にも扱いやすいソフトです。)


画質の補正

SSの画質の問題点は、撮影した場所や条件によって微妙に異なってきます。しかし、ほとんどの場合に共通しているのは「暗い」と「ボケている」の2点で、この辺を補正すれば随分見栄えを変えられます。
具体的には、1.明度(明るさ)、2.彩度(色の濃さ)、3.コントラスト(明暗差)、4.シャープネスの4つ。以下で例を挙げて補正してみます。

【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_21525292.jpg


少し古い画像ですみません。PS2のSS機能で撮ったラバオの夕暮れ。わかりやすくするために解像度はそのまま、つまり何もいじっていない素の状態のSSです。(※このblogでの最大記事幅は500pixelに設定してあるため、左端だけ12pixel削っています)
この日は猛暑の夕暮れで、燃えるような夕焼け空と西陽が印象的でした。ところがSSの仕上がりはこの通り。なんだかくすんでいて、プレイ時の画面とはほど遠く、ガッカリです。
【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_1241539.jpg

【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_21532851.jpg


明るさを調整してみました。
これだけでかなり印象が変わりましたが、明度だけを変更したので全体的に少し白っぽくなってます。眠たい感じもそのままなので、もう少し画面を引き締めたいところです。
【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_12424827.jpg

【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_21535479.jpg


コントラストで明暗差を調整し、彩度で色を濃くした上で、シャープネスをかけました。ぼやっとした画像が締まって、未加工の時に比べるとかなりイメージが変わりました。
ここで注意しなくてはいけないのは、やり過ぎないこと。上の画像では見比べやすいように極端な補正をして、Rossoの顔や肘の辺りの背景にブロックノイズが目立ってザラザラした感じになっていますが、実際にはもっと控えめの方が良いと思います。


トリミング

基本的な補正は以上。でも、原寸では粗さが拭えないので、見せ方でもう一工夫してみましょう。
SSは、アングルを定めてじっくりと狙って撮った場合も、手が離せないような状況で瞬間的に撮った場合も、基本的には自分のキャラが中心の平凡な構図になってしまいます。
そのために余計な物が写り込んだり、バランスの悪い余白が生まれることもしばしば。そういう時は、画面構成や訴えたいテーマをよく考えてトリミング(切り抜き)しましょう。画質とは直接関係ありませんが、見せ方において重要なポイントになります。
【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_12435229.jpg

【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_12441322.jpg


Rossoの左側の空間を少し詰めると同時に、横方向の広がりを持たせるために、あえてトリミングするとこうなりました。このSSの場合、元のレイアウトがそれほど悪くないのであまり効果はないですね…。(※この後のリサイズのために、シャープネスはかけていません。)


リサイズ

サイトやblogの仕様によっては、記事内に画像をアップした際に、プレビュー用に勝手にリサイズ(=解像度の変更)をしてくれるものもあります。見る人の環境を考慮して読み込み時の負担を軽くしたり、クリックすれば原寸の画像が表示されたりと、Webならではの便利で優れた機能です。
しかし、記事のレイアウトに拘ったり、別窓を開かずに画像を綺麗に見せたい人にとっては、システムによるリサイズには頼りたくないところ。私の場合も、あくまでエントリーの一部として原寸で見てもらいたいという思いがあるために、テキストとのバランスを考えて予めリサイズしています。

また、リサイズにはもう一つ、解像度を変更して画素的な密度を上げることにより、原寸では目立っていたアラをキメの細かさで補えるという利点もあります。
例えば上のトリミング画像(幅450pixel)を、幅250pixelに変更(縮小)すると。
【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_12454721.jpg

【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_12461315.jpg


ソフトのリサイズの過程(方法)によっては、元画像よりピントが甘くなる傾向があるので、リサイズの前後にシャープネスの掛け具合を調節するといいでしょう。


いかがでしょうか。
たぶん「そんなことはやってるよ」という方がほとんどだとは思いますが、仕方なく素のままでアップしている方のお役に立てれば…と、私なりの工夫を紹介してみました。もちろん、補正の度合いについては画像の内容によっても違ってきます。何度かやっているうちにコツも分ってきますので、色々な画像で試してみることをお薦めします。

参考までにもう少し踏み込んだ補正をして、プレイ画面に近いイメージに仕上がったと思うモノはコレです。

【FFXI】 キレイな思い出。 ~SSの補正 《ちょっと篇》~_b0025831_17264733.jpg



「でも、大きな画像で綺麗に見せたい時は、これだけじゃダメじゃないの?」という方。仰る通りです。
どんな補正をかけようと、元画像の解像度や圧縮率に起因する画質まで変えることは不可能です。
…それについては後日、「もっと篇」で。


※注 : 厳密なことを言えば、SSの補正・加工はFFXI、POLの規約に抵触する恐れがあります。
営利目的の転用や悪意を持った加工、著作権を全く無視するような行為でない限り、現実的に罰せられることはほとんどありませんが、あくまで自己責任において判断してください。
by naojim0715 | 2005-11-29 00:00 | wandering FFXI |
<< 【FFXI】 鮮やかな記憶。 ... ページトップ 【FFXI】 Miracle ... >>
The Original by Sun&Moon