■ 【FFXI】 鮮やかな記憶。 ~SSの補正 《もっと篇》~
2005年 12月 01日 |
「基本篇」の最後で触れたように、もっと鮮明な画像にしたい、大きな画像を綺麗に見せたいという場合には、もう一工夫欲しいところです。しかし、SSの画質については画像フォーマットにそもそもの原因があり、PS2もPCもこれを変更することは出来ません。

じゃあ、どうすればいいのか。前回に引き続き、画像加工のプロの方には釈迦に説法、逆に興味のない方にとっては更に退屈な内容です…。




~SSの補正 《もっと篇》~

実を言うと私は、画像の取り込みには標準のSS機能をほとんど使わず、スクリーンキャプチャーに頼っています。残念ながらPC版だけに有効な手段で、PS2版では不可能ですが、補正に関しては参考にしていただけるのではないかと思います。


スクリーンキャプチャー

SS機能を使わずにプレイ画面を記録するには、「スクリーンキャプチャー(=PCの画面をそのまま画像として取り込む)ソフト」を利用することになります。PCを使い慣れた方にはお馴染みのこのソフトをプレイ中も走らせておけば、PCの画面そのままの解像度で、SSの制限枚数(99枚)以上の画像を記録出来ます。
ベストショットを収めるコツは、何と言っても「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」。枚数を気にせず、気が済むまで撮りまくれるということも大きな魅力です。

使いやすいフリーソフトの例 : Capture STAFF -Light-

しかし、キャプチャーを使う理由はそれだけではありません。一番の利点は、保存する画像フォーマットを選べることにあります。非圧縮のフォーマットで保存すれば、PCの性能(またはFFXIのコンフィグ設定)に応じたベストの画像が手に入れられるわけです。


圧縮(JPEG)と非圧縮(BMP)

圧縮画像の「JPEG」に対し、非圧縮の代表的な画像フォーマットに「BMP」があります。それぞれに長所・短所がありますが、主な特徴は以下の通り。
JPEG … 高解像度の画像を小さい容量で記録可能。ただし、圧縮率によってはブロックノイズ、コントラストの低下、色の濁り等の画質的な問題が顕著に表れる。
BMP … 画像を圧縮せずに画素単位で記録するため、画質において忠実性が高い。その分、記録にはJPEGの数倍~数十倍の容量が必要。

言葉の説明では分りにくいので、同じ画面をBMPとJPEGで比較すると…。
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1段目の補正前の画像では、ほとんど変わらないように見えますね。しかし、2段目の拡大画像を見ればわかるように、実は細部の表現力においてはかなりの差が。この「画質の差」が補正の過程で徐々に顔を出し、最終的な仕上がりに大きく響いてきます。


実際に大きな画像で試してみましょう。
b0025831_1383291.jpg

夜のジュノ上層。元がBMPとは言え、素のままではやっぱり暗いです。
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やり過ぎぐらいに極端な補正をかけてみました。
元画像の素性が良いと、ここまでやっても耐えられます。あえてシャープネスをジャギー(ドットのギザギザ)が出るまで強めにしてますが、ノイズや色の歪みが目立っていません。つまり、綺麗に仕上げるための素材としては非圧縮=BMPの方が適しているということです。


画像加工(フォトレタッチ)ソフト

素材としての画質が良くなれば、その後の補正も楽になります。それでも、一歩踏み込んだ補正をするには、やはりフリーの画像加工ソフトでは多少の役不足を感じることもあるでしょう。
私の場合は、仕事上の関係もあってAdobe社のPhotoshopを使っています。皆さんご存知のフォトレタッチのスタンダードとも言えるメジャーなソフトですが、個人で購入するには高価なのが難点。また、趣味の範疇ではまず使う機会がないプロ向けの高度な機能も満載で、FFXIのSSの補正「だけ」が目的だとオススメしません。
しかし、使いこなそうとする意欲があれば、決して無駄な買い物にはならないと思います。


具体的な補正のプロセス

例として、Photoshopを使った補正方法を少しだけ詳細に紹介してみます。
高度なソフトを使おうが、簡単に済ませられるに越したことはないので、大きく以下の4段階に分けてみました。
1. レベル補正 → 2. トーンコントロール → 3. 彩度・コントラストの調整 → 4. シャープネス
(※今回は、画質の調整が主題のため、リサイズに関しては省略しています。また、このエントリーにアップする際にJPEGに変換していますので、実際にBMPで調整中の画像とは多少異なります)

b0025831_13111992.jpg


加工前の元画像です。モデルはフェローのRadille。うっかり夜に呼び出してしまったせいで、こんなに暗くなってしまいました。このままだと、また彼女の怒りに触れてしまいそうです。
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「レベル補正」をかけました。一見、明るくしただけのように見えますね。でも、レベル補正とは、画像全体の「明るさの分布」を変えることを言い、「明るさ」の底上げとは異なります。この画像の場合、「一番暗い部分はそのままで、明るさの上限を変えることにより明暗の幅を広げた」ということになります。
分りやすく例えれば、トランクス(またはパンツ)のゴムの部分を想像してください。細かい柄が入っていたとしても、縮んだままだと見にくいですよね。しかし、びろーんと引っ張って伸ばすとどうでしょう。…そういうことです。
b0025831_13122689.jpg

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「トーンカーブ」を調整してみました。これまた一見、少し明るくなっただけに見えますが、トーンコントロールはある一定の明るさの部分だけを調整するテクニックです。今回は、中間以上の明るさを持つ部分が際立つような、簡単な調整で済ませています。さっきのパンツのゴムで例えれば、全体的に伸ばしたものをさらに一部分だけ引っ張って広げて見るという感じでしょうか。
レベル補正→トーンコントロールは、レタッチ(画像補正)の基本且つ最も重要なプロセスで、この段階での加工が仕上がりを決めると言ってもいいでしょう。
b0025831_13131231.jpg

b0025831_13135288.jpg

色味が地味なので、「彩度(色の濃さ)」をアップ。同時にほんの少しコントラストを上げました。
肌とトレダー装備の色が鮮やかになって、女性らしさが出たように思います。
b0025831_13141111.jpg

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最後に「シャープネス」をかけて仕上げます。引き締まったクリアな画面になる反面、補正や元画像のアラまでが目立つようになるので、加減が必要です。ここら辺は個人の好みにもよるでしょう。


Radille : 呼ばれてないのに来てみたわ。
期待していたわけではないけれど、あなたのセンスじゃこんなものでしょうね。
大体、背景の方が広くて全体にフォーカスが合っているってどういうことかしら?
風景写真ならまだしも、グラビアとしては失格ね。私をモデルにするのなら、もっと腕を磨いてからにしなさいな。


…はいはい。別にグラビア目指して撮ったわけじゃないんだけどね。
では、オマケでもう一加工。
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背景にぼかしを入れて、実際のスナップらしく奥行き感を持たせてみました。普段はこんなことまでしませんが、やろうと思えばこういう加工も出来るという例です。
どうでしょうか。それぞれの段階を比べると大きな違いはないように見えます。でも、加工前と仕上がりとはかなり差が出ている…はず。


個人的には、あくまでプレイ時のイメージに近づけることが目的なので、面倒なことや余計な加工はなるべくしたくないというのが本音です。Photoshopのように多彩な機能を備えたソフトには、この他にもたくさんの補正手段がありますが、最も楽で効率的に補正する手順として絞ったのが上記の4プロセスです。第一、一つ一つの画像に手間をかけ過ぎると、いつまで経っても記事そのものが書けなくなってしまいますからね。


書いているうちに暴走して、なんだかすごく長くなってしまいました。続きは「おかわり篇」で。
【えっ!?】 …まだ続くの?


(※注 : 当エントリーには「基本篇」と同様、規約に抵触する可能性のある内容が含まれています。)
by naojim0715 | 2005-12-01 21:00 | wandering FFXI |
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